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Proms 2011: Prom 58 'Elijah' [音楽(クラシック)]

まだエディンバラおよびスコットランドの記事もアップできていないものがありますが、まずは記憶が古くならないうちに昨夜のロンドンでのコンサートの模様をアップします。


Proms 2011のProm 58はメンデルスゾーンの大作オラトリオ「エリヤ(Elijah)」(英語読みではイライジャ)でした。ソリストのうち、エリヤをサイモン・キーンリーサイドが歌うということで、気合を入れて当日の立見券に朝から並び、アリーナ(1階部分)の最前列で聴いてきました。

この曲を聴くのは今回が初めてでしたが、ポール・マクリーシュが非常に熱のこもった指揮で巨大なコーラスとオケをひっぱり、ソリスト達も丁寧で悪目立ちしない歌唱で、作品として非常にバランスの取れた好演だったと思います。会場が巨大なロイヤル・アルバート・ホールな上、300人のコーラスに120人以上のオーケストラメンバー、そして4人のソリストがここまで息を合わせて演奏するのは非常に難しかったと思うのですが、今回自分で改稿も行ったというマクリーシュの指揮はその規模の大きい演奏をダイナミックにまとめ上げていました。

全く事前の知識は無かったのですが、今までの私のメンデルスゾーンのイメージが変わる様なオラトリオで、ヴィクトリア朝時代のイギリスで大流行したというのも頷けます。(オラトリオといえば、ハイドンの「天地創造」とこの「エリヤ」だったそうです。)3時間近い演奏時間も、あっという間でした。今回は特別に普通の演奏の時の3倍以上の人数を揃えた演奏だそうで、ラジオ中継ではある程度音のバランスが整えられていますのであまり感じられないかと思いますが、会場内ではフォルテの時などは、巨大なオルガンもガンガン響いて、アリーナに立っていると床も体も振動しているのが体感できるほどの迫力でした。私がいたのはステージから1メートルほどの位置でしたので、間違いなく今までで一番音量の大きいクラシックコンサートだったと言えます(笑)しかも、セルパン(serpent)やオフィクレイド(ophicleide)といった滅多に聴けない珍しい楽器が使われていたのも、音だけでなく視覚的にもとても面白かったです。

勿論エリヤを歌ったキーンリーサイドをはじめ、サラ・コノリー、ローズマリー・ジョシュア、ロバート・マレーのソリスト達は素晴らしかったのですが、このオラトリオの主役といえる300人のコーラスは、6つの団体が参加していましたが、そのうち半分はユース・コーラス、つまりまだあどけなさもあるような若者達だったのにも拘らず合唱の技術は非常に高く、公演前にホールの前で記念撮影をしていた時のふざけた様子からは全く想像できない真剣な歌唱で楽しませてもらいました。難しいはずの英語での合唱もしっかり聞き取れる発声でしたので、プログラムの歌詞を読む必要がありませんでした。カーテンコールでも当然会場中から大喝采を受けていました。

この演奏は、BBC Radio 3で1週間オンデマンドで聴くことが出来ます。さらに、同じメンバーで録音したCDが2012年9月に発売される予定です。ラジオ放送だけでなく、こちらも非常に楽しみです♪どうやら今回の演奏も行った、マクリーシュが主催しているガブリエリ・コンソート・アンド・プレイヤーズ(Gabrieli Consort & Players)が若い合唱歌手を育てるプロジェクトを行っており、このユース・コーラス中心の構成やCD録音もその一環のようです。素敵な演奏が聴けて、しかも若い音楽家の育成にもなるこういうことはどんどんやって欲しいです。
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コーラスを称えるマクリーシュ

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左からコノリー、ジョシュア、ボーイソプラノソロのジョンティ・ワード(Jonty Ward)、マレー

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左からジョシュア、ワード、マレー、キーンリーサイド




Proms 2011: Prom 58 Mendelssohn 'Elijah'

Rosemary Joshua, soprano
Sarah Connolly, mezzo-soprano
Robert Murray, tenor
Simon Keenlyside, baritone

Taplow Youth Choir
Ulster Youth Chamber Choir
Chetham's Chamber Choir
North East Youth Chorale
Warsaw Philharmonic Choir

Gabrieli Consort & Players
Paul McCreesh, conductor
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コメント 4

galahad

わあ、いいコンサート行かれたんですね。 私マクリーシュも好きです。 
さっそくBBC radio 聴いてます♪ CDも出るなんて楽しみです。 
サラ様とジョシュアのドレス、可愛いですね。
by galahad (2011-08-30 21:39) 

Kew Gardens

私もBBC Radio聴きましたよ。 音質の悪いBBC iPlayerでも素晴らしかった様子が伝わってきました。 その場にいたら、さぞかし耳が痛かったかと。 今回は英語版でしたが、CDも原語ではないのでしょうね。 

Keenlysideは最初から、かなり大音量で歌っていませんでしたか? 300人のコーラスとであれば、そうせざるを得なかったかしら? あのおひげも、役作りの一環? 女性陣は素敵なドレスのに。 靴磨いてきてほしかったなぁ・・・。(独り言です)
by Kew Gardens (2011-08-31 00:03) 

Sardanapalus

galahadさん>
マクリーシュもお好きなんですね。当日券の行列で隣になったおばあちゃんが、リハを終えてでてきたマクリーシュに声をかけたらとても気さくにがっはがっはとおしゃべりしていきました。面白い人です(^^)CD録音はこの公演の翌朝行われたそうですが、待ちきれないです!

>サラ様とジョシュアのドレス、可愛い
ジョシュアはいつも品のいいドレスですよね。サラ様は、長身に映えるなかなか素敵なドレスで、うれしい驚き(笑)いつもこれくらいのドレス着てきてほしいな~。
by Sardanapalus (2011-08-31 09:50) 

Sardanapalus

Kew Gardensさん>
>その場にいたら、さぞかし耳が痛かったかと
痛かったです(笑)休憩の前とか、音を浴びすぎてくらくらしてました。幸せなひと時ですけれどね~。

>Keenlysideは最初から、かなり大音量で歌っていませんでしたか?
はい、かなり大音量でした。ソリストの中では一番声も通っていましたね。でも、特に無理に出している感じではなかったので会場の大きさに合わせていたということでしょう。

>靴磨いてきてほしかった
歌っているときは目の前に立っていたのですが、目線の先が靴なので気になりました(笑)もう少し身だしなみも気を使ってほしいなぁ、というのは正直なところですが、エディンバラでもザルツでもロンドンでも、同じ三つ揃いのスーツ着まわしてる所からして無理な注文かな、とあきらめてしまいました。
by Sardanapalus (2011-08-31 09:55) 

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