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ウィーンの美術館・博物館めぐり(2009年3月) [美術・絵画]

私が旅行先で必ず訪れる場所、それは美術館・博物館!劇場に立ち寄らなかった街でも、美術館・博物館には必ず行きます。ということで、今回のウィーン滞在でも、極寒(といっても2度ですが)の中いくつか狙いを定めて楽しんできました。

アルフォンス・ミュシャ展@ベルヴェデーレ下宮(Unteres Belvedere)
とりあえず、旅の前から楽しみだったのがこのミュシャの展覧会。以前プラハに行ったときには勿論ミュシャ美術館に行きましたが、今回は不遇の大作「スラブ叙事詩」(全20枚)の一部や、1900年のパリ万国博覧会でボスニア・ヘルツェゴビナ館のために作成された壁画レプリカなども展示されているということで、かなり期待していました。展示作品は、彼のポスターから本の挿絵に油絵、上述の壁画などの巨大作品まで幅が広かったですが、全体の作品数はあまり多くありませんでした。やはり、私がミュシャを知るきっかけになったサラ・ベルナールを描いたポスター群はデザイン的に惹きつけられるものがあり、改めて惚れ直しました。墨で描かれた神秘的な挿絵のクオリティも素晴らしかったですが、やはりポスター用にデザイン化された女性たちの現実以上の美しさと細部までこだわった装飾文様にはただただため息がでます。それから、再現されたボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画の題材(バルカン半島の歴史)は、ヨーロッパ史好きの私にとっては細かいところまで楽しめるもので、満足できました。やはりいつかは彼の「スラブ叙事詩」をじっくり見に行かなくてはいけませんね!チェコはチェコでも、モラフスキー・クルムロフ…って、どこだー!?(^^)

今回展示されていたスラブ叙事詩の内1作「リューゲン島のスヴァントヴィト祭」

そういえば、クリムトやシーレの大作が揃うベルヴェデーレ上宮から移動してきてお昼を食べたB-Loungeというカフェは雰囲気も良く、サンドイッチも美味しかったです。ゆっくりと過ごせる落ち着いたカフェですので、皆様もベルヴェデーレ宮に行く機会があったら、こちらで休憩してみてはいかがでしょうか。(入場料:ベルヴェデーレチケット大人13.50ユーロ、ウィーンカード11.30ユーロ/下宮のみは大人9.50ユーロ、ウィーンカード8ユーロ)


美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)
今回はとにかくラファエロの「緑の中の聖母」を見たくなって訪れました。建物も大きくて立派ですし、クリムトの描いたホールの壁画もありますし、エジプト美術とルネサンス期以降のヨーロッパ絵画が充実していますし、ということでウィーンに来て「美術館らしい美術館」に行きたい方はこちらがお勧めです。(入場料:大人10ユーロ、ウィーンカード9ユーロ)

美術史博物館の外観



レオポルト美術館(Leopold Museum)
ベルベデーレ宮も美術史美術館も大好きですが、ウィーンに行ったら絶対に行きたい美術館が、美術館・劇場の集まったミュゼウムス・クォーター(MuseumsQuarter)の一角にあるレオポルト美術館(Leopord Museum)。ここの目玉は世界一の規模を誇るエゴン・シーレのコレクション!2003年にウィーンを初めて訪れたときに見た彼の風景画の素晴らしさに、一気にファンになってしまって現在に至るのですが、やはり彼の作品をたっぷり堪能できるのはここ、レオポルト美術館です。今回も画集などの印刷物では伝わってこない素晴らしさをじっくり味わいました。他にも、クリムトやココシュカなどの良作も常設展で楽しめます。

また、今回丁度、「冬の旅(Die Winterreise)」と題されたロベルト・ハンマーシュティル(Robert Hammerstiel)の特別展をやっていて、こちらの展示もなかなか興味深かったです。
"Im Dorfe"(Die Winterreise)

第二次世界大戦後、ドイツ系住民排斥政策により故郷のセルビアから逃れてきた経験を持つアーティストが、その当時の体験を絵日記風につづった作品や、アーティストが一番好きな作曲家だというシューベルトの歌曲集「冬の旅(Die Winterreise)」の歌曲1曲ごとに作成した版画の連作が集められていました。一般的にはカラフルでポップな印象の絵画で有名なアーティストなのですが、今回の作品は全て白と黒の世界で構成されていて、精神的な部分が直接訴えかけてきたように思います。会場内では歌曲のCDを聴きながら鑑賞できたり、マーラーの「亡き子を偲ぶ歌(Kindertotenlieder)」にインスピレーションを受けた作品などもあり、歌曲好きにはとても刺激的な展示でした。(入館料:大人10ユーロ、ウィーンカード9ユーロ)


一番上が案内表示ベートーヴェン・パスクヴァラティ・ハウス(Beethoven Pasqualati Haus)
そういえばベートーヴェン大好きなのに今までゆかりの場所に行ったことがないなぁ、と思い立ち、市庁舎のほぼ向かいという1等地に建っているパスクヴァラティ・ハウスにも行ってみました。ベートーヴェンは全盛期の頃この建物の4階(日本式では5階)に住み、交響曲第5番、7番、オペラ「フィデリオ」など数々の代表作を作曲したということです。しかし、建物には見落としてしまいそうな小さな案内表示しかなく、見つけるまで辺りをうろうろと彷徨い歩いてしまいました(^_^;)4階のフロアの一部が展示室になっていて、ベートーベンの時代のピアノや楽譜、肖像画などがシンプルに陳列されていて、窓からは市庁舎やブルク劇場が一望できるようになっています。でも、解説によるとベートーヴェンが実際に住んでいたのはこの反対側の部屋だったそうですが。
…なーんだ。
それでも、間違いなくベートーベンも使ったであろう階段を上り下りできる、ファンには嬉しい場所ではありました。そうそう、入館料はタダでしたが、日曜日だからか1階にある(らしい)ショップは開いていませんでした。(無料)
建物の記念プレート

後ろに見えているのがPasqualati Haus(手前は無関係の記念塔^^)

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コメント 4

itoko

素敵な芸術の旅を堪能されたのですね。
やはり実際に目で見ると、感動が違いますよね。
素晴らしい芸術作品は、その作品自体が呼吸しているように感じられますものね。
正に、生きているものに触れた気がします。
是非、チェコに訪れた時も感想をお願いします。
カフェ、読んだだけでサンドウィッチ食べたくなりました。
細かな情報もありがとうございます。
旅した気分になります。

by itoko (2009-04-18 22:04) 

Sardanapalus

itokoさん>
今回は珍しく劇場よりも絵画を楽しんだ旅でした!楽しんでいただけたなら記事にした甲斐があります。紹介したカフェは本当に落ち着けたし、美味しかったのでお勧めです。

by Sardanapalus (2009-04-20 00:07) 

Stevie Wonder

しばらく前にロンドンの椿姫さんのブログでキーンリサイドのオネーギンと戦争レクイエム関連でチャットさせてもらいました。

今からウィーンに出掛けるので参考にさせてもらってます。
ベートーヴェンの遺書の家は行ったのですがこんな街中に名作を作曲した家があったんですね。是非行ってみようと思います。

帰りにミュンヘンによってアイーダ新演出とキーンリサイドパパジェルモンデビュー初日行ってきますね。
by Stevie Wonder (2009-06-05 11:07) 

Sardanapalus

Stevie Wonderさん>
こちらではお久しぶりです~。独断と偏見のウィーン旅行記ですが、少しでも参考になれば嬉しいです♪パスクヴァラティ・ハウスは、ファンにとってはそれなりに感慨深い場所でした(^^)

>帰りにミュンヘンによってアイーダ新演出とキーンリサイドパパジェルモンデビュー初日
行ってらっしゃいませ~~。羨ましいですぅ。アイーダの方は、私はなぜかランフィスに注目していたりします(やはり低音好き^^;)キーンリーサイドのパパジェルモンデビューの感想をぜひ聞かせてくださいね!!髭とか禿ヅラとか、老けメイクしないとパパどころか弟だぞ、なんていらぬ心配をしています(^^)
by Sardanapalus (2009-06-07 01:33) 

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