So-net無料ブログ作成

ミュージカル「ウィキッド」@Apollo Victoria [演劇]

今回の1週間の間に唯一見たミュージカルは、ただいま東京でも公演中の「ウィキッド(Wicked)」。緑色に黒服の魔女に白い魔女が内緒話をしているポスターをご存知の方も多いでしょう。日本でも見られるこの作品をあえてロンドンで見ようと思った理由は、①「オズの魔法使い」の前日談なのでやっぱり英語で見たかった②ロンドンの方がチケットが取りやすかった③アポロ・ヴィクトリア劇場に行ってみたかったからでした。

いつものように、劇場のボックスオフィスにチケットを買いに行ったのは前日。ロンドンでは開幕からしばらくたっているので客足も落ち着いていて、平日の昼公演だったので席種は選び放題!お金のかかったセットが売り物なので、遠くから見ようと思って一番安い席を迷わず選択しました(^^)今回初体験の劇場の雰囲気も楽しみたかったし♪

劇場に入ってみると、まず目に飛び込んできたのは緑の絨毯張りの床!おそらく元々緑色だったのでしょうが、緑色が重要な鍵になっている「ウィキッド」にはぴったりです。グッズ売り場も充実していて、10代の女の子をターゲットにした緑&キラキラの品物がずらりと並んでいました(笑)昼公演ということもあって、子供達(特に女の子)でごった返すロビーを抜けて、場内に入ると…アールデコの素敵な装飾と、歯車や大きなドラゴンで縁取られた舞台が見事に調和していて、じっくり観察してしまいました。それにしてもアポロ・ヴィクトリア(Apollo Victoria)は大きな劇場です。最上階が扇形にずーっと広がっている点を考えると、入れ物としてはロンドンでミュージカルを上演している劇場の中で最大級でしょう。現在ミュージカル「ロード・オブ・ザ・リング」を上演中のシアター・ロイヤル・ドゥルリー・レーン(Theatre Royal Druly Lane)も収容数は大きいですが、あちらは馬蹄形ですからね。

ということで、安い席を買った私は舞台から遠く離れた席に着席。しかし、あれほど騒がしかった子供達は値段の高い席に密集しているらしく、私の周りはがら~~んとして空調が効き過ぎて寒いくらいで、劇場の中でもジャケットを羽織りっぱなしでした。まだ残暑の厳しい日本に慣れていた体はガタガタ震えっぱなし!休憩時間には風邪をひかないように、ココアを飲みながら日向ぼっこをしてしまいまったほどです。

さて、これはどんなミュージカルかというと、ずばり「オズの魔法使い」の前日談+サイドストーリー。人気者の魔女、金髪のグリンダと強力な魔力と緑色の肌で周囲から浮いている魔女エルファバが同じ学校へ入学、最初は対立していたが妙に気の合う2人がハンサムな転入生フィエロを好きになって…ここまで書けば話の内容は読めてしまうでしょうか?より詳しいあらすじはこちらを参考にしてください。学園ものの定番である三角関係に、表面上は理想的であっても人間以外の生物への差別が広がるオズ社会の問題が絡んでくるストーリーは、「みんなも人を外見で判断しちゃだめだよ!」というメッセージが溢れまくりの、正に小中学生向けと言って良い内容でした。まあ、これは予想通りですね(^^)別にストーリーに期待していた訳ではないので、内容にがっかりすることも無かったです。

そう、今回の私の目的はただひとつ!エルファバが自分の魔力を「欠点」ではなく「才能」だと認識して、オズの魔法使いによって奪われてしまった動物達の言葉を取り戻そうと決心する盛り上がりの曲「Defying Gravity(直訳:重力に逆らって)」を聞くことでした。この私の勝手な期待にばっちり答えてくれたケリー・エリス(Kerry Ellis)は、この難曲を見事に歌いこなして大喝采!!声も私好みで、皮肉屋のエルファバ役にぴったりの雰囲気なのがとても嬉しかったです。彼女と好対照を成すグリンダのダイアン・ピルキントン(Dianne Pilkington)は、シャボン玉を撒き散らしながらゴンドラに乗っての登場(^^)まるでバブル期の花嫁のようで、第一声の「It's nice to see me, isn't it?(私に会えて嬉しいでしょ~♪)」から最後まで「能天気な金髪女」というステレオタイプそのままの役を好演してくれました。しかし、「東の善き魔女」の性格はコレでいいの??

偉人だと思っていた魔法使いが実は動物差別の元凶だった!とか、彼に逆らうエルファバを「西の悪き魔女」として社会悪へと仕立てあげる方法を暴露したりして、社会における「善」と「悪」は作られるものだということを教えてくれるのはいいのですが…あそこまでグリンダを落とす必要はあるのかなぁ。他にも、ドロシーと共にオズの国を探検するライオン、ブリキのきこり、案山子の元の姿もちゃんと登場するのですが、「おお、そうくるか!」というよりも、どうもこじつけっぽくて取ってつけた感じが強かったのが残念でした。

他にもフィエロをはじめ、男達の単純すぎる思考回路や足の悪いエルファバの妹の言動、そしてエルファバの本当の父親は実は○○だった!といった細かい設定にはツッコミどころがいっぱいでとても書ききれないので止めておきます。とりあえず、主人公の魔女2人の友情関係はなかなか面白かったし、「Defying Gravity」をはじめとするミュージカルの王道を行く音楽がたっぷりと聞けたので大満足でした。まだ行ったことのなかった劇場にも行けましたし、ね(←オタクのつぶやき^_^;)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。