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ミュージカル「スパマロット」 [演劇]

切れ切れに細々と続けている(笑)ロンドン旅行記も、ようやくゴールが見えてきた…ような(^_^;)今回のロンドン滞在で絶対外せない!!と思っていたののひとつがモンティ・パイソン(Monty Python)「スパマロット(Spamalot)」というミュージカル。劇場の広告にでかでかと「全部で100人を超えないキャスト!!」なんて書いてあって、期待が高まります。

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル これは、このブログでも何度か触れているイギリスのコメディ集団モンティ・パイソンがアーサー王伝説を思いっきりパロディにして作ったコメディ映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」←を原作にしたミュージカルです。当時も音楽担当だったメンバーの一人エリック・アイドル(Eric Idle)が中心になって舞台化したので、モンティ・パイソン好きな人でもイメージを壊されることはなかったと思います。そして、モンティ・パイソンにあまり興味が無い人でも、ミュージカル好きなら思わずにやりとしてしまう名作パロディ場面も満載で、もっと改善できそうな不満な点もありましたが、単純に楽しめる作品でした。

何よりもまず作品タイトルが秀逸です。スパマロット(Spamalot)という言葉の響きから真っ先に連想するのは、モンティ・パイソンの有名なスケッチにも登場するスパム(Spam)をたっぷり(a lot)という言葉。この言葉は、「僕らがたっぷり食べるもの:ハム、ジャム、そしてスパム♪(We eat ham, jam and Spam a lot!)」という感じで実際に舞台中の歌にも登場します。更に、Spamalotと繋げて書くと、アーサー王と円卓の騎士達の城キャメロット(Camelot)に似ているじゃないですか!モンティ・パイソンといえばスパム、アーサー王といえばキャメロットという両方のイメージのバランスが絶妙な名前だと思いませんか?(^^)

モンティ・パイソンファンの私にはただでさえ興味の湧く作品だったのですが、今回は更なる楽しみな要素がありました。それは、シェイクスピア俳優として有名なサイモン・ラッセル=ビール(Simon Russell Beal)がアーサー王を演じているということ!!えーあの正統派ラッセル=ビールがコメディ!?と演劇界ではかなり話題になったのですが、私もぜひ彼のアーサーを見てみたかったのです。変に気取ったアーサー王の時代がかった大げさなセリフまわしが聞けるのがあまりに楽しみで、チケット買ってからはもう興奮しっぱなしでした。…。何と私が見に行った日は、アーサー王とその従者パッツィーはアンダースタディ(2番手キャスト)だったのです!ガーーーーン(;_;)そりゃないよ~、と席についてから思いっきりガッカリしてしまったのですが、幕が上がったら大好きなおバカギャグが次々と登場してきて、客席のノリも非常に良かったので気分を切り替えて作品自体を楽しむことができました。

元の映画でもオープニングテロップでヘラジカがどうしたとかいうフィンランド語で書かれたどうでもいい小話が登場するのですが、ミュージカルでは更に馬鹿らしさをグレードアップして、歴史学者が「イングランド」と説明したのを「フィンランド」と聴き間違えたキャストたちがフィンランドの(派手に誇張された)民族衣装を着てログハウスの前で踊り狂うというオープニング(笑)歴史学者の恫喝で気を取り直して、やっとアーサー王がパカランパカランと馬に乗って登場!すると思いきや、従者がココナッツを叩いて効果音を出しているだけ、というオチで早速観客の笑いのツボを刺激します。

そこからは円卓に参加する仲間の騎士を集めて神の命令で聖杯を探す旅にでて、迷ったり悩んだり苦しんだりしながらもそれぞれの騎士達が成長する、というストーリー展開になっています。でも、はっきり言って、そんなことはどうでも良いです(^^)例えてしまえば2時間半のコント劇のようなもの。塔に軟禁されている姫を救いに行ったらゲイの王子だったり、殺人ウサギとの血みどろの格闘があったり、従者の横で「私はなぜ独りぼっちなんだ!」と切々と訴えたり、とにかくふざけた笑いが満載の、日本で言うならドリフのミュージカル版だと思っていただければ早いです。

ところで、ラッセル=ビールが見られなかったのは残念でしたが、2番手の若手の主従コンビもなかなか堂々とした演技で、舞台全体のバランスもとてもよかったと思います。特にアーサー王のクレイグ・エルス(Craige Els)は、そのひょろ長い体つきが映画でのアーサー王のイメージにぴったり重なっていたのがとても嬉しかったです。セリフの仰々しさには物足りない部分もありましたが、歌も演技も熱が入っていて楽しませてもらいました。しかし、この日のスターは、湖の姫(The Lady of the Lake)役のハンナ・ワディンガム(Hannah Waddingham)でした。とにかくすごい声量に長身でグラマーとくれば、この役には正にぴったり。歌いまくって、「ヒロインのはずなのに出番が少ないわよ~~♪」と大音量で怒ってみたりする姿がよく似合っていました。

モンティ・パイソンのあの濃さは流石に薄れていますが、元の映画のはちゃめちゃ感とミュージカル、レビューの要素を適度に混ぜ合わせたまずまずの出来栄えの作品で、能天気に笑えるのでヒットするのも当然でしょうね。そういえば、これに気を良くしたエリック・アイドルは、次回は救世主に間違われて迷惑するイエスの同時代人ブライアンの人生を描いた映画「ライフ・オブ・ブライアン(Life of Brian)」をオラトリオにするらしいですよ。何だかまた物議をかもしそうなネタですねぇ(笑)

※ちなみに、今回は絶対見たいと思っていたにもかかわらずチケットは事前購入しませんでした。何故かというと、ロンドンでは劇場のボックスオフィスで直接交渉するほうがお得なチケットを入手できる可能性が高いからです。実際、今回も右手端とはいえ、最前列の席を30ポンド(約7,500円)で購入できました(2列目からは2倍の値段です)。もしウェスト・エンドでミュージカルを見てみようかな~と思っている方がいたら、日本から高い手数料を払って買うよりもロンドン入りしてから劇場で購入してください。つたない英語でも観光客慣れしているので、日付と枚数と席種を書いたメモを渡せば後は手際よく処理してくれますし、とにかく安く見たい場合も割引のある見切れ席や当日券やリターン・チケットの情報を教えてくれますから、観光地に点在する手数料で稼ぐチケット・エージェントではなくて、とにかくその作品を上演している劇場に直行してみてください。

 


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コメント 4

keyaki

New!がつかないですね。これって不具合なのかしら。
ご紹介のDVD、ずいぶん高いですね。
パロディー系お笑いは、元をよく知らないと??で、笑えないとストレス溜まりますよね。(笑
by keyaki (2007-08-17 11:11) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>New!がつかない
今私のとこについている数も何だか少ないですが、つくのは当日更新分だけなのでしょうか?結構日付変更ぎりぎり前に更新しているので、深夜~翌日夕方頃まではNewなのかもしれません(笑)

>DVD、ずいぶん高い
高いです~。日本語字幕だけじゃなくて吹替えとか変な特典もてんこ盛りなので、ファンなら損はしませんが、一般的にお勧めできるようなものではないですね。keyakiさんなら絶対笑っていただけますけど。最近お気に入りの「ひつじのショーン」も、10月に発売されるDVDボックスは定価1万円超えてます(@_@)欲しいんだけどな~。
by Sardanapalus (2007-08-18 00:59) 

ロンドンの椿姫

>エリック・アイドルは、次回は「ライフ・オブ・ブライアン(Life of Brian)」をオラトリオにするらしいですよ

Always look at the bright side of life♪
これがオラトリオになるんですか。楽しみです。

って、私はまだスパマロットも観てないのですが。
by ロンドンの椿姫 (2007-08-18 08:11) 

Sardanapalus

ロンドンの椿姫さん>
スパマロット、ぜひ見てください。ただし、あのノリについていけないと白けてしまいますが…椿姫さんなら大丈夫でしょう!(^^)ぜひご家族でどうですか?

>Always look at the bright side of life♪
この曲、実はスパマロットにも登場しています。まあ、アイドルの最高傑作ですからね~。でも、元ネタの方でオラトリオは本当に面白そうですね。やっぱりあのアクセントで歌うのかな?(笑)
by Sardanapalus (2007-08-20 00:42) 

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