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ウィーンの「フィガロの結婚」:喜びと共に [Keenlyside]

※1月11日追加:歌劇場の無料雑誌「プロローグ(Pro:log)」2007年1月号にキーンリーサイドのインタビューが載っています。英語訳はこちら。タイトルは「全てオレンジジュースの中に(Alles im Orangensaft)」なぜかって?以下反転→1ヶ月前、自分の歌曲レパートリーが書いてあるメモ帳をオレンジジュースの中に落としたから(^_^;)オイオイ


ウィーン国立歌劇場の「ウィーン・モーツァルト月間2007(Wien Mozart-Tage 2007)」のオープニングを飾る「フィガロの結婚」で、サイモン・キーンリーサイドがアルマヴィーヴァ伯爵を歌っています。左の写真は歌劇場のページから借りてきましたけど、また楽しそうな瞬間を切り取ってますねぇ(^^)2004年に来日したのと同じセンスの良いジャン=ピエール・ポネル(Jean-Pierre Ponnelle)の演出で、モーツァルトイヤーの斬新な新演出などに辟易していたウィーンの批評家達からは大好評のようです。当然全てドイツ語の批評ですが、いつものように仕事のはやいsimonkeenlyside.infoにすぐ英語訳が載ると思います(既に舞台写真は何枚か載っていたりします)。

★批評★

Wiener Zeitung
Der Standard
Der Neue Merker
Oper in Wien

キャストは皆レベルが高く、楽しめる公演のようです。Wiener Zeitungの「またまたモーツァルト、でも喜びと共に(Schon wieder Mozart-aber mit Freude)」というタイトルだけで現地に見に行きたくなってしまいます…(^_^;)日本でもこういう演出がぱっと見に行けるといいのになぁ。

今回もロンドンからウィーンへ遠征されたdognorahさんのブログ記事を紹介させていただきます。

By The Thames:「フィガロの結婚」公演

それから、前回「ドン・カルロ」でもお世話になったウィーン在住の方たちのブログでも記事になっていますのでリンクさせていただきました。

Ganze Lieben, Ganze Freuden:キーンリーサイド出演 歌劇「フィガロの結婚」

mein Schaetzchen:1月9日 Le Nozze di Figaro

お2人とも私が「キーンリーサイド、キーンリーサイド!」と煩いので(^_^;)わざわざ注目して見てきてくださったようで、本当に嬉しいです。初日は休んだフィガロ役のシュロットも2日目からは無事に登場している様子で一安心ですね。ドロテア・レシュマン(Dorothea Roeschmann)の代役のクラッシミラ・ストヤノヴァ(Krassimira Stoyanova)が素晴らしい伯爵夫人を歌っているようで、どこかで聞いた名前だと思ったら東京オペラの森2006「オテロ」のデズデモナでした。なるほど、伯爵夫人はよく似合いそうな人ですね。


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ヴァラリン

リンク先拝見してきましたけど、シュロット、出演したんですね。
何となく安心しました(^^ 今回はラジオ放送の予定はなしですか?
by ヴァラリン (2007-01-10 23:30) 

これ行こうか迷っていたのですよ。仕事で行けなかったのですが。
シュロットは昨年のMET来日公演でのドン・ジョヴァンニよかったです。
by (2007-01-11 01:50) 

euridice

あら、かわいいドン・ジョヴァンニと思ったら、伯爵様だったんですね。
ですよね〜〜 これは伯爵夫人のお部屋で大暴れ中^^;の場でしょうか。
by euridice (2007-01-11 10:11) 

dognorah

あれ?コメントが反映されないぞ。

イゾルデを見に行くついでにこれも見る予定です。リンク先も含めてとても参考になりました。
by dognorah (2007-01-11 10:23) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
>シュロット、出演したんですね
次第に調子も上がっているそうです。

>ラジオ放送の予定はなしですか?
あったら告知してますってば~(^_^;)シュロット人気にあやかれないものかと思うんですけどね…。はあ~。


gonさん>
>行こうか迷っていた
流石gonさん!お仕事で断念とは、残念でしたね。シュロットのフィガロは、動きがちょっと重たいですが聞かせてくれます。


euridiceさん>
>かわいいドン・ジョヴァンニと思ったら、伯爵様
これでジョヴァンニだったらどのシーンでしょうね?1幕フィナーレの「ドンナ・エルヴィーラか!?」の場面ならあり得そうな写真ですね。

>伯爵夫人のお部屋で大暴れ中^^;
衣装から見てもそうだと思います!抜刀してるし、「ケルビーノ殺してやる!」辺りかな~?


dognorahさん>
サーバーが不調だったのかな?私の方は最近exblogではねられちゃうんですが…(^_^;)

>イゾルデを見に行くついでにこれも見る予定
それでは、レポートお待ちしています!ワクワク(^^)
by Sardanapalus (2007-01-11 19:40) 

I love London

いまさらですが、12日に観てきましたので、超ミーハーな感想を書かせて頂きますね。

キーンリーサイドの伯爵、生まれながらの貴族であるがゆえの自己中心的な無邪気さ、子供っぽさ、傲慢なまでのプライドの高さと、女好きであるがゆえの単純さを、存分に声と芝居で表現していたと思います(ファンの欲目入りまくりです。はい)。いやー、笑わせてもらいました。ロドリーゴと同一人物とはとても思えません。

気になる(?)身長差ですが、小さい順に、スザンナとバルバリーナ→伯爵と伯爵夫人→ケルビーノ→フィガロとバジリオ→マルチェリーナ(フィガロより大きいのでびっくり!)→バルトロという感じでした。
伯爵が小さい方であるから分かりませんが(笑)、舞台手前にある2段の段差をうまく使って立つ高さを変えたり、または、「伯爵は中央、スザンナは右手、フィガロなど大きい人が左手」というように立ち位置に配慮したりして、単純に横一線に並ぶことがあまりなかったと思います。

笑えたところですが、けっこうありまして、文章で書いてみたら、だらだら長くなってしまいました(しかも、うまく伝わらないかも。汗)。
お邪魔でしたら、ざくざく削除してくださいませ。

まず1幕目、伯爵登場からケルビーノを発見するまで。
舞台には、上部に通路が渡してあり、右手と左手にドアがあり、橋の中央から下に螺旋階段がおりています。橋の両端が伯爵と伯爵夫人の部屋に通じるらしく、螺旋階段の下がフィガロとスザンナの部屋らしい。
舞台右手前にフィガロが採寸するベッド、中央にボロボロの背もたれの大きな肘掛け椅子、左手前にスザンナの花嫁衣裳を着せた人形(花嫁衣裳の色は黒が基調。スイスっぽい感じ)、右手奥に外へのドア、左手奥に窓となってます。

舞台上部の通路の右手から、伯爵登場。ケルビーノは、椅子の背もたれを客席に向けて、スザンナが両手で広げたスカートの陰にしゃがんで隠れる。
伯爵が螺旋階段を降りてくると、ケルビーノは椅子の下に隠れる。
爵が椅子の左手から舞台正面に出てきて、椅子の右手にいるスザンナに近づこうとすると、スザンナに蹴られたケルビーノは椅子の下から舞台奥に脱出。伯爵がスザンナににじり寄っていくと、バジリオの声。
バジリオも上部の通路に登場して、下を見下ろす。そこで伯爵は椅子の背もたれの後ろに、長いガウンをまくりあげて隠れる(なので、客席にお尻をみせていることになり、観客爆笑)、ケルビーノは螺旋階段に隠れる(通路にいるバジリオからは見えない)。
バジリオが螺旋階段を下りようとすると、伯爵はそのまま姿勢を低くし、ケルビーノは椅子に飛び乗って、スザンナがそこにベッドのシーツをかけて隠す。
バジリオを何とか部屋の外へ追い出そうとするスザンナ、一旦は舞台右手奥のドアから外に出かけたバジリオ、ほっとして身を起こしかける伯爵、しかし戻ってくるバジリオ、また床にはいつくばる伯爵(観客うけまくり)。
バジリオのおしゃべりに切れて立ち上がり怒る伯爵、なよなよと卑屈に逃げ腰なバジリオ、気を失いかけるスザンナ。
スザンナを右から支える伯爵、左から支えるバジリオ。それぞれが指先から肩にかけてちゅっちゅっちゅっと軽~くキスしていき、さあて可愛いほっぺに到達、ってところでスザンナが意識を取り戻してさっと逃げ、伯爵とバジリオがごっつんこして、伯爵は超憮然(観客爆笑)。
伯爵がケルビーノについて歌い、再現とばかりに椅子にかかったシーツを引くと・・・そこにはケルビーノが・・・。目をむく伯爵。

それから、無邪気さ、子供っぽさ全開だったのが、フィガロのアリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」を、椅子に座って聞いてるふりしつつ、まったく関心持ってないところ(笑)。
「あーなんだかこいつ熱血してるなー、これ終わるまで聞いてないといけないのかなー、たいくつー」、って感じで、椅子につまんなさそうに座って、きょろきょろして、バジリオにちょっかい出したり、赤い毛糸玉を床に転がしてそれを拾ったスザンナをたぐりよせたり(猫じゃないんだから)、と落ち着きないことこの上ありません。やっとアリアが終わって、はいはい、終わったね、って感じで右手奥のドアから退場。
伯爵の動きを追っていたら、フィガロがどう動いていたか、ぜんぜんフォローできませんでした・・・。

まだ続きます・・・。
by I love London (2007-01-21 09:59) 

I love London

2幕目です。
伯爵夫人がケルビーノに迫られてうっとりしているところに、荒々しく伯爵登場。
伯爵夫人は、ドアを開けて、あせりながらも平静を装って伯爵に左手をひらひらさせて、挨拶のキスをさせようとするが、伯爵はそんなもん見えてない(伯爵夫人は、ロンドンで観たときより、可愛いコミカルな面があって、これが伯爵と合ってました)。
伯爵の落ち着きのなさは、猟犬を追うのに使う(?)細いしなる鞭をせわしなく動かすところに顕れていて、笑えます。
スザンナがいるといわれた、舞台手前左手のドアの前で、鞭をぴしぴしさせながら、出てきなさい、と怒り狂うが、お育ちのよさからか、ドアを蹴ったりできない。やきもきしながら、ドアに向かって落ち着きなく歌う様は、かなり滑稽。
伯爵夫人を伴って部屋を出て、また戻ってきたときには、手にはなんとサーベルを持っています(この記事の冒頭の写真ですね)。それだけで観客はウケます。
ついには、舞台右手の立ち位置から左手のドアに向かって、フェンシングの「突き」みたいな格好して、それはもうコミカルに、「とりゃーーー!」って突進!!(音楽とよくあわせてるなあ、と関心しました)
しか~し、ドアに到達する寸前、スザンナが涼しい顔して出てきます。
それを見て、下手なコントみたいに明らかに分かるような大げさな仕草で右足を「ぐきっ」と捻挫したようにして、目をひんむいて、”Susanna!”
もう、観客、大爆笑。自分も声を出して笑ってしまいました。

それから、必死になって、スザンナにホレホレ助けろ、と応援を頼みつつ、伯爵夫人に許しを請うのだけど、舞台右手に立つ伯爵夫人に向けて、これまた大げさに、舞台中央で、跪いて、伯爵夫人に両手を広げてアピールしつつ、”Rosina!”。本当に滑稽なのです。うまく書けませんが。
伯爵夫人が、やっと、その伯爵の手をとってくれて、ほっとして、手にキスして、伯爵夫人も嬉しそうに伯爵の顔を両手で挟んで、さあ、お顔にキスを、ってところで、邪魔が入り、伯爵夫人は伯爵がそっちに気をとられるので、、何度も自分に顔を向けさせようとするのに、結局伯爵はてきとーに伯爵夫人の額にキスしてそっちに入ってしまう。伯爵夫人が「もう!」って顔をするのがとてもキュートでした。

フィガロとの押し問答では、フィガロが弁明しようと伯爵に近づくと、伯爵は威厳を保とうとしてか、舞台手前の段差の1段を降ります(同じレベルには存在しない、という意思表示ですかね)。するとフィガロも降ります。伯爵はムッとしてまた一段降ります。フィガロも降ります。それで伯爵がフィガロをしっしっと追いやって、自分から遠ざける。このやり取りが面白かったです。
by I love London (2007-01-21 10:18) 

I love London

だらだら続いてすみません。

3幕目です。伯爵は自分の机に座って猟銃を磨いていて、全く、何なんだ!と言いながら、銃をがしがしといじって、観客を笑わせ、さらに、猟銃を磨いていた布を、背後の柱(何本も猟銃をたてかけてある)に向かって投げると、それが1本のある猟銃にひっかかり、お見事!(思わず小さく拍手してしまった)

スザンナが自分の思うとおりになると分かって、ギラギラした目つきでスザンナを見つめ、甘~い、しかし傲慢な声で、逃げるスザンナを舞台左手から右手に追い詰めて、鼻の下を伸ばして、体を寄せて、うなじを指でちろっとなでたりして、無邪気なすけべオヤジ全開。観客爆笑です。

それが、かつがれたと気づくと、一転して、机のそばにかけてあった赤いケープ(地位の象徴?)を羽織り、あんな下賎の者の思い通りになぞなるものか!と、プライド全開で怒りの熱唱。いい声だな~。

そうやって痛い目(?)にあっているのに、懲りない伯爵は、フィガロとスザンナ、バルトロとマルチェリーナの結婚式で、少女からスザンナのベールを手渡されたときに、その少女にまで軽~くキスでもしようとちょっかい出しかけて、少女にかわされていました。まったく・・・。

4幕目では、伯爵夫人がフィガロと浮気していると思い込んで、自分のことは棚に上げて、許さん許さんと怒りまくって、舞台を走り回っていたら、勢い余って滑って派手にすっ転びました(これは芝居じゃなかったはず)。観客がどよめくも、すかさず起き上がって(回復、速っ!)、また立ち回り。怪我してないとよいのですけどね。
本物の伯爵夫人が登場するに至って、ついにぴたっと動きが止まります。
伯爵夫人は、悲しみながらも、伯爵に手をさしのべ、伯爵が伯爵夫人の手をとってキスをする、ここの2人の動きが、緩やかで美しくて、よかったです。

おまけに、カーテンコールですが、キーンリーサイドは、一人で出てきたときは、左、正面、右にぺこぺこ素早くお辞儀して、さっさと奥に引っ込んでしまいました・・・。伯爵夫人のストヤノヴァのように、優雅にゆったりと挨拶し、投げキスくらいしてくれればいいのに。貴族なんだから(笑)。

ああ、ほんとに長々とすみませんでした・・・。
by I love London (2007-01-21 10:37) 

Sardanapalus

I love Londonさん>
詳しいレポートありがとうございます!とっても嬉しいです。読んでる間笑いっぱなしでしたよ~。

>生まれながらの貴族であるがゆえの自己中心的な無邪気さ、子供っぽさ、傲慢なまでのプライドの高さと、女好きであるがゆえの単純さ
おお、正にキーンリーサイドの伯爵像をよく言い表している言葉ですね。何をするにも落ち着きが無いというか、熱しやすく冷めやすいというか、本当に周りが見えてないですもんね(^_^;)どんなに自分勝手でも、肝心なところで詰めが甘くてお間抜けだったりするので憎めないんだよなぁ。

>マルチェリーナ(フィガロより大きいのでびっくり!)
ちょっと珍しいというか、ヒールはいてるとはいえどれだけ大きいの!?って感じですね。

>伯爵とバジリオがごっつんこして、伯爵は超憮然(観客爆笑)
この場面はやっぱりこれくらいコメディタッチにしてもらわないと!(^^)想像して私も爆笑しました~。

>平静を装って伯爵に左手をひらひらさせて、挨拶のキスをさせようとするが、伯爵はそんなもん見えてない
おお、これは面白い。私が見たことのある演出では、伯爵夫人はどれも伯爵に対してはまじめちゃんだったので…ロジーナっぽくて良いですね~。歌も演技も良いと評判のストヤノヴァの伯爵夫人はぜひ見てみたいです!

>目をひんむいて、”Susanna!”
ここは、観客が笑い所として待つ瞬間ですから、伯爵が大げさなくらいに反応してくれると思いっきり笑えて嬉しいですね♪ここも、勝手に想像して爆笑しました。

>勢い余って滑って派手にすっ転びました
(^_^;)「わざと」だったとしても痛そうですよね。

>カーテンコール
キーンリーサイドが投げキス…ありえないでしょうねぇ。というか、5秒以上一人でカーテンコールを受けているところを見たことがありませんよ?(^^)
by Sardanapalus (2007-01-21 16:15) 

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