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PROMS 2005:Prom36 ウェーバー・チン・ブルックナー [音楽(クラシック)]

夏だ!プロムスだ!と自分の中で勝手に盛り上がっているので、今日は論文書きを一日お休みして、ロンドンへ行ってきました。ロンドンでは色々とやることがあったのですが、一番楽しみだったのはも・ち・ろ・ん夜のプロムス♪今回のプロム(Prom)36は男前の日系3世ケント・ナガノ(Kent Nagano)の振るベルリン・ドイツ交響楽団(Deutsches Symphonie-Orchester Berlin)の演奏で、ウェーバー「魔弾の射手:序曲(Der Freischuetz)」チン・ウンスク(Unsuk Chin)「snagS&Snarls」ブルックナー「交響曲第6番(Symphony No.6)」という、かなり幅広い選曲です。
    
左から第1ヴァイオリン、チェロチェロの後ろにコントラバス、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという変則構成でした

私は今回ももちろん当日の立見券で見たわけですが、今回はゆっくり並んだのにも拘らずマイナーな選曲が災いしてか、私の前にはぱらぱらとした列のようなものがあるだけ…。まあ、人が少なければゆったり見れるからいいんだけどね、とポジティヴに考えながらチケットと交換したら、何とラッキーセブンの7番目でした!何か良いことありそう!?(^_^)

「魔弾の射手」はテンポも私にはちょうど良く、オープニングを飾るのに相応しい演奏だったと思います。ナガノはどの曲でもそうですが、そつなくバランスよく聞かせてくれました。

「snagS&Snarls」は、韓国の作曲家チンの新作オペラ「不思議の国のアリス」から抜粋した歌曲集(というのかな?)でした。ソリストはソプラノのクリスティアーネ・エルツェ(Christiane Oelze)でしたが、なんだか調子が悪いのか、全体的に声に迫力がなかったですねぇ。歌っているというより演技付きで語っているようなパフォーマンスでした。巨大なホールですから、限界はあると思いますが何だかオーケストラばかりが目立って、肝心のメロディが聞き取れないような部分も何度かあったのがちょっと残念です。曲の雰囲気はファンタジー色が強くて、アリスのストーリーとよく合っているように思いました。

そして、休憩の後は目玉のブルックナー!ナガノが選んだのはなぜかマイナーな6番でした(笑)が、指揮者・オーケストラともこの曲が一番気合入ってました。出だしから密度が違うと言いますか、ものすごく細かく計算して音を組み立てているような演奏で、安心して聞いていられる安定感があるのに時々ものすごく新鮮な演奏になったりして…何だか不思議でした。私はナガノのこういうところが好きなんですけどね。手堅いけど、オーケストラ全体がどんなに大音 量で音を出していても決して音が濁らない演奏なんですよ。まあ、悪く言えばお上品というか、荒々しさが無いブルックナー:交響曲第3番というか…でも、今回ナガノのお陰で敬遠していたブルックナーにも興味がわきました。CDは、やっぱりナガノの指揮しているものから買うべきかな~(戦略にのせられたかな?)左写真は「第3番」のアマゾンページへリンク。(何だか就職活動用の写真みたいですね^_^;)

残念ながらアンコールは無しでしたが、あのナガノの指揮っぷりを見ていれば、ブルックナーだけで許してあげようという気にもなります。一度でも彼の指揮をご覧になったことのある方は分かると思いますが、今にも折れそうなくらい細くて小柄なのに、指揮台の上では動くこと動くこと。時には優雅に、時には激しく踊る指揮棒、効果音が入りそうなくらいの高速譜めくり、揺れる大量の黒髪!(笑)指揮台を目いっぱい使って、次はどのパートの音が重要なのかはっきり分かるくらいの大きなジェスチャーで指示するので、素人が見ていても面白い指揮です。そうそう、ソリストに対しては自分は一歩下がって必ずソロで拍手を受けさせるし、オーケストラ演奏でも指揮台の周りをぐるりと握手して回って、その列の中からお辞儀する謙虚さも良いですね。あまりに謙虚なのでカーテンコールの真ん中では、オーケストラメンバーから無理やり「あなたに対する拍手ですよ~」と一人で拍手を受けさせられていました。今回、総観客数は少ないながらも熱心な拍手が結構続いたのでナガノは何度か出入りしたのですが、結局一人でお辞儀したのは最後だけでした。


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dognorah

ラジオで聴いていたら、6番が終わった後の拍手があまり盛大ではなかったのですが、観客が少なかったせいですね?マーラーの交響曲の中でも最も地味な曲と思うのですが、なぜこういうのを選ぶのでしょうね。8番とかやるんだったら私もすっ飛んで行きましたけどね。8番はあのホールに一番ふさわしい曲だと思うのですが。
by dognorah (2005-08-12 07:32) 

Sardanapalus

>6番が終わった後の拍手があまり盛大ではなかった
ちょっとフライングぎみの拍手がぱらぱらとおこっていたのもちょっと…でした。客席は3分の1くらいの入りでしょうか(空席の方が多かったです)。立ち見はアリーナは結構入っていました。

>マーラーの交響曲の中でも最も地味な曲
ええと、ブルックナーですよね(^_^;)でも、ブルックナーも6番はマイナー曲でしょう?ついこの前の来日でも振ってたし、今度録音でもするのかな?しっかり聞いたのは今回が初めてでしたが、結構好みの曲でした。長いし、途中で眠くなるかと思っていましたが大丈夫でしたよ。
by Sardanapalus (2005-08-12 19:51) 

dognorah

失礼しました(^^;
プログラムもちゃんと見ないで、どこかで刷り込まれてしまったんです。
いずれにしろ仰るとおりマイナー曲だと思っています。
それにしても入りが3分の1とはちょっとかわいそうでしたね。最初の「魔弾の射手」しかポピュラーな演目はなかったし。ケント・ナガノさんもイギリスでは人気は今一なのかな。
by dognorah (2005-08-13 07:18) 

Sardanapalus

>どこかで刷り込まれてしまった
よくありますよね。

>それにしても入りが3分の1とはちょっとかわいそう
自分も4ポンドで聞きに来てしまって何だか申し訳ない気分になりました。でも、演奏は流石!のレベルでしたよ~。ナガノだけじゃなくて、ヒコックスでも同じくらいがらがらだった(^_^;)し、イギリスではそれこそバレンボイムとかラトルくらいにならないと動員力はなさそうです。昨日は土曜日で人気曲ということもあってほぼ満席でしたけど…演奏自体はがらがらだった2公演の方が断然良かったりしました(笑)
by Sardanapalus (2005-08-14 18:22) 

べルリンでさーてなにを食おうかな?

渡欧して26年,初めて訪れた倫敦でした。

初めまして,もう3年近く前の話ですね,今、発見して読ませていただきました。
あの年はブルックナー6番、1月に巴里でリハしてから日本公演、ベルリンフィルハーモニーで演奏/録音、夏のドイツの音楽祭、そしてザルツブルグ音楽祭の後に倫敦のプロムスでした。たしか12回の本番の最後だったと記憶しています。
コントラバスの端っこで弾いてました。
マーラーの3番、マエストロとベルリンドイツ響のコンビでの初録音で一番好きなCDでしたが、ブルックナーのこれも良いです。
しかし個人的には東京の武満メモリアルでの本番が一番良かった。
突然おじゃましました!
by べルリンでさーてなにを食おうかな? (2008-04-06 04:14) 

Sardanapalus

ベルリンでさーて何を食おうかな?さん>
はじめまして!コメントありがとうございます。ベルリン・ドイツ交響楽団員の方に読んでもらえて嬉しいです~。この記事の写真ではコントラバスの判別をするのは難しいかも…。性能の悪いカメラですみません(^_^;)

>12回の本番の最後だった
おおーそうだったのですか。気合の入った演奏に聞こえたのもそのためでしょうか?(^^)とても印象に残っているコンサートで、未だにラジオ中継を録音したものをよく聞いています。素晴らしい演奏をありがとうございました♪これからブログにも遊びにいかせていただきますね。
by Sardanapalus (2008-04-08 09:09) 

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