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ミュージカル「ビッグ・ライフ」 [演劇]

今週月曜日から水曜日まで、論文資料を見るためにロンドンに行って来ました。ついでといってはなんですが、ミュージカルも見れるだけ見てきましたので、順番に感想アップしていきたいと思います。

まず、月曜の夜に見たのは以前の記事でも紹介した「ビッグ・ライフ(The Big Life)」。カリブ海地域(ジャマイカとかの辺りの国々)からイギリスにやってきた黒人達の笑いあり苦労ありのドタバタラブ・コメディです。シェイクスピアの「恋の骨折り損」を基にしているので、基本のストーリーは馴染みやすかったですね。

時は1950年代、イギリスに向かう船の中で出会ったデニス(Dennis)、バーニー(Bernie)、ファーディー(Ferdy)、レニー(Lennie)「イギリスではまじめになる!酒もタバコもやらない!女も要らない!」と誓います。それを聞いた歌手のアドミラル(Admiral)は「誓いが守れない方に5ポンドづつ賭ける」と大笑い。イギリスに着いてみたらば、まずは寒さにビックリの一同(笑)誰も宿の当てが無く、仕方なくバーニーが船の上でけんか別れした彼女シビル(Sybil)と一緒に泊まるはずだったベッド・アンド・ブレックファスト(安い民宿といったとこですか)に転がり込みます。そこには、シビルの姉メアリー(Mary)、アフリカ人の大家ズリーカ(Zulieka)、東欧からの移民キャシー(Kathy)が住んでいて…男女4人ずつでの生活の始まりです。男達が仕事探しに苦労しているのを尻目に、アドミラルは飄々と娼婦と仲良くしたりしてイギリスでの生活を楽しんでいます。次第に我慢できなくなった男達はそれぞれアドミラルに女の口説き方を聞きに来ますが、アドミラルは男達に全く同じ口説き方と曲を教えた上、女達には「彼らはからかってるだけ」などとあること無いこと吹き込んで…。

もう、笑った笑った!歌詞も可笑しい、台詞も可笑しい、「フィッシュ・アンド・チップスなんて『料理』じゃない!」「イギリス人ってさぁ~」なんてやられると、「そうそう!」と思わず同意せずにはいられません。ドタバタコメディの爆笑シーンとシリアスな現実の状況がうまくミックスされていて場面展開も早くて飽きませんでした。メインキャラ以外にも、客席(ボックス席)には移民で同じように苦労した(という設定の)おばちゃんミセス・アフロディーテ(Mrs Aphrodite)が舞台転換中にブラックジョークで会場を盛り上げるし、スカの軽快なリズムが移民たちの希望を良く表していていたと思います。お金をかけて有名演出家や作曲家を使った大作ミュージカルのような、構成の上手さやダンスシーンの振り付けにはちょっと及ばないところもありますが、それを補って余りある勢いがあったし、何より「黒人が作ったミュージカル」ということで、白人のミュージカルには無い要素が入っていて面白かったです。そういう意味では、これは正に移民(とマイノリティ)のためのミュージカルかもしれませんね。

観客も当然といえば当然ですが、黒人率の多いこと!そして皆さんよく笑い、反応も激しく、ミセス・アフロディーテのジョークに合いの手を入れたりして、上手に楽しんでました。こういった観客巻き込み型のミュージカルは久しぶりだったので、目いっぱい楽しみました。ミュージカル初心者でも楽しめるとは思いますけど、どちらかというと「ロイド=ウェバーには飽きたなぁ」という方、イギリスに住んでいる、もしくは住んだ経験のある人、そしてスカが好きな方にお勧めの作品です。


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