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オペラ無料中継(2) [オペラ(実演)]

前回は「リゴレット」だったBP SUMMER BIG SCREENS、今回は実力派の若手中心の「ラ・ボエーム(La Boheme)」を中継してくれました。ミミのファーストキャストはゲオルギューでしたが、彼女はスケジュールの前半で歌って、中継には売り出し中の中国人ソプラノのリーピン・チャン(Liping Zhang)が登場です。今回のメインキャストは中国、チリ、ポーランド、ニュージーランド、オーストラリア、とかなり国際的です。有望な若手歌手が色々な国から出てきているのは良いことですね。
        
      地下鉄構内の広告            画面はミミ役のチャン   

前回は夜でも上着が要らない良い天気だったのが、今回は典型的なイギリスの天気、つまり朝から雨が降ったり止んだり、の肌寒い曇り空でぎりぎりまで行こうかどうか迷いました。結局、今回はお尻の痛くならないヴィクトリア・パーク(Victoria Park)に行くつもりでいたのを、雨の後の草原はコンディションが最悪だ、ということでまたまたコヴェント・ガーデン・ピアッツァにしました。そしたら、私は来るのが遅かったので貰いそびれたのですが、今回は無料でエアクッションを配っていたようで「BPよく気がつくじゃない!」と感心しちゃいました。

           

流石に天気の良かった前回に比べて少な目の観客数でしたが、それでもやっぱり大量のオペラファンが無料のパンフレット(上写真・ストーリーとキャストが載ってます)を覗きながら談笑しています。この雰囲気、癖になりますね!もっとやってほしいな~。天気のほうは、オペラが始まってすぐ夕立のような強い降りの雨が降ってどうなることかと思いましたが、その後は曇は出ているものの雨が降るまでには至らず、助かりました。一緒になった3人組の女の子達とああだこうだと言いながら見たので、前回に負けず劣らずとっても楽しかったです。

キャストの中で個人的に大注目だったのは何と言ってもマルチェッロのマリウス・キーチェン(Mariusz Kwiecien)です。ポーランド出身、メトロポリタン・オペラのヤング・アーティスト・プログラムに参加していたので、その後もメトロポリタンでの出演機会が多いバリトン歌手です。彼は小澤征爾音楽塾オペラのジョバンニとマルチェッロで見る機会があって、端正な顔や体に似合わず(笑)深くて豊かな声量の声とノリノリの演技で楽しませてくれて以来の注目歌手だったのです。このマルチェッロがコヴェント・ガーデンデビュー、今年初めにはウィーンでもドン・ジョバンニでデビュー(小澤指揮)しているのでようやくヨーロッパでも売り出し始めたということでしょうか。今回は相変わらずの演技力に加え、(生で聞いた訳ではありませんが)さらに磨きのかかった歌唱を聞かせてくれたと思います。これからもいっぱい来てほしいですね。

他の歌手達は皆初見!チャンは、声は出るし、演技力も合格点(咳のリアルさは素晴らしい!)で、中継で見る限りは良い雰囲気のミミでした。コッリーネのジョナサン・レマル(Jonathan Lemalu)も声は勿論大満足、コミカルな性格作りも上手で楽しかったですね。ショナールのグラント・ドイル(Grant Doyle)は、コヴェント・ガーデンのヤング・アーティスト・プログラムに2003年までいた若手中の若手(笑)で、声も演技も元気いっぱいで好感が持てました。ムゼッタのアンジェラ・マリア・ブラーシ(Angela Maria Blasi)は、ちょっとおばさんっぽい雰囲気のムゼッタだったけど、歌はしっかりと聞かせてくれました。唯一弱かったのがロドルフォのティト・ベルトラン(Tito Beltran)で、演技はまずまずなのですが、全体的に声量が小さめで、時々高音がふらついたのが気になりました。これじゃあマルチェッロに負けてるぞ!(笑)でも、やっぱり「ラ・ボエーム」はこういった「動けて若い」歌手達の公演がいいですね!実際貧乏に見えるし、ドンちゃん騒ぎのシーンはとても楽しく見れたし、最期も説得力があって感動的でしたもん。


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dognorah

長いメンテナンスでいらいらされていたことでしょう。exciteも予定より大幅に時間が伸びた上、終了後も不具合続出で利用者数が増えたブログのメンテナンスの大変さを実感しました。
今回のビッグスクリーンは私は行きませんでした。ウインブルドンが5時開始だったのと、途中で降りだした雨ですっかり行く気がなくなってしまったのです。でも楽しまれたようで何よりです。ヤングアーティストプログラムの人たちが活躍するのはうれしいことで、私も何かにつけて注目しています。結構実力はありそうなのになかなか主役級を歌わせてもらえないもどかしさはありますが。
by dognorah (2005-07-02 07:06) 

Sardanapalus

>長いメンテナンスでいらいら
全くです!復旧後も皆さん一斉につなぐから、動作が重くて重くて …。ようやく通常状態に戻った感じですね。でも、何だかコメント 欄の文字間隔がちょっとおかしいけど。

>ウインブルドンが5時開始だったのと、途中で降りだした 雨
Fair enoughですね。私ももっと雨降るかと思ってましたが、何と か大丈夫でした。悪条件でも見に行ってしまうのはやっぱり好きだ からなんですよね~。中継でのコメントによれば、ヴィクトリア・ パークには何と2000人もの人が来たそうですよ。あんな天気だ ったのに本当かな。

>ヤン グアーティストプログラムの人たちが活躍するのはうれしい
私も見に行くたびにヤング・アーティストに注目しています。皆さん素敵な声の持ち主なので、ちゃんと歌劇場がサポートしてほしいものですね。
by Sardanapalus (2005-07-02 07:43) 

euridice

>>長いメンテナンスでいらいら
長いメンテナンス予告で、これはきっと・・と思ったら、案の定でした。PCは触ると何か問題がおこるものです・・?!

>色々な国から
音楽、殊にオペラ、この分野がもっとも国境がなくて、人種差別などからも一番遠いようですね。

それにしても、舞台だから映画ほどは望めないにしても、できるだけ、その役を自然にイメージできて感情移入が容易な歌手に演じてもらいたいと、思います・・・ 例えばボエーム、若者が若者に見えれば実年齢はどうでもいいですが、いかにも中年丸出しやら、そろそろ初老ですか?なんてのはやっぱり興醒めですね。そういうのは録音で願いたいです(若々しく歌えれば)
by euridice (2005-07-02 08:09) 

隣のRayleigh6

こんにちは、隣のRayleigh6です!(誰だかもうわかるでしょう!!)

実は、私もギリギリまで迷ったんです。でも、朝、一仕事を終え外に出てみると、雨の降った形跡があり、ガ~ンッ!「こりゃ夕方も降るな」と思いやめてしまいました(><) 最近本当にお天気が悪いもんねぇ。

こちらもオペラの始まった頃にパラパラと雨が降ったんだけど、ロンドンも降ったのね、やっぱり。しかも、激しく!寒かったでしょう?でも、ヒョウでなくて良かったじゃない。あと1日ずれていたら...。ちなみにエアクッションにはやっぱり緑と黄色の刺繍のマークが入っていたのかしら?

オペラの内容と全く関係ない事ばかり気になってしまったけど、私も一度は観に行きたいと思っています(真実!) 今度ゆっくりお話聞かせてね!(^0^)!

ではでは、"隣のRayleigh6"でしたぁ~☆
by 隣のRayleigh6 (2005-07-02 09:16) 

Sardanapalus

euridiceさん>
メンテナンス直後は本当に大変でしたよね~。これからは安定してくれると思いますけど。

>できるだ け、その役を自然にイメージできて感情移入が容易な歌手に演じて もらいたい
私にとっては、これが「楽しめるオペラ」の第一条件です(笑)録音なら構わないですけどね、いくらなんでもそりゃ詐欺だよ~というような「若者」は勘弁してほしいです。

隣のRayleigh6さん>
わ~い、コメントありがとうございます。もちろん分かりますよ! Rayleigh6、戦隊モノみたいでなかなか良い響きじゃない ですか。オペラは、昼に雨が降っている段階で来ないだろうと思っていたので大丈夫♪雨が降る中野外でオペラ観るなんて、普通に考えたらちょっとおかしいからね。

>寒かったでしょ う?
それが、意外に気温が下がらなかったので大丈夫だったのです。ラ ッキーだったなぁ。…それともアルコールのお陰で寒さを感じなか ったのかな?(笑)

オペラに限らず、近いうちにぜひ何か一緒に見に行きましょう!何 か情報があったら教えますね~。
by Sardanapalus (2005-07-02 09:58) 

keyaki

>コヴェント・ガーデン・ピアッツァ
ピアッツァって言うんですか? ちゃんと発音できるのかしら? 英語の人達。

>マリウス・キーチェン
まだ見たことも聴いたこともない歌手さんですが、なんと、来年バスティーユの「愛の妙薬」でライモンディとご一緒させていただくようです。Bキャストで、知らない歌手さんばかりなんで、??だったんですけど、こうなるとBキャストの方がいいみたい、俄然楽しみになってきました。
ライモンディは来年は「お笑い路線」で勝負なんですよ。
マリウス・キーチェンの顔写真ありがとうございます。
by keyaki (2005-07-03 02:43) 

Sardanapalus

>ピアッツァって言うんですか?
そうなんです!何故かイタリア語なんですね~。ピアッツァと言うだけあって、ちゃんとイタリアの街によくある、石畳の教会前広場の形をしています。

>来年バ スティーユの「愛の妙薬」でライモンディと
そうなんですか!じゃあ、キーチェンがベルコーレでライモンディがドゥルカマーラですね。二人とも役のイメージに合ってるし、歌も演技もハイレベルな楽しい公演になりそう!見に行きたいな~。無理ですけど(笑)この公演、私なんかAキャストも含めてほとんど知らない歌手ばかりです(^_^;)

>ライモンディは来年は「お笑い路線」で勝負
へぇ~、来年前半はいんちき薬売りにどっぷりなんですね!キーンリーサイドの方は、言うなれば「地獄に落ちまくる」年でしょう(笑)
by Sardanapalus (2005-07-03 04:38) 

ロンドンの椿姫

リーピン・チャンはロンドンではお馴染みで、私はコベントガーデンでマダム・バタフライとルチアを観ました。その前にアルバート・ホールでの英語版マダム・バタフライも観ましたが、これの成功がコベントガーデンへの道を開いたようです。ドミンゴが中国で拾ってきた歌手でたしか今はカナダに住んでいると。拾ってきたといっても犬の子じゃあるまいし、ドミンゴの主催するコンテストかなんかで注目されたのでしょうけど。

今度は私のブログがメンテに入り、丸二日なにもできない。10日前に見たラ・ボエームの記事がもうちょっとでできるとこだったのに間に合わなかった。私のブログを読んでる人のほとんどはオペラなんて見たこともない人が多いので、ストーリーから書かなくちゃならなくて時間が掛かるの。このブログみたいにツーカーの人たちばかりだといいんだけど。羨ましいです。でも私は私、Sardanapalusさんとはちがう切り口でしばらくやっていきますかね。

今日はウィンブルドンとライブ8をテレビで観ながらだらだらパソコンしてます。
by ロンドンの椿姫 (2005-07-03 04:57) 

Sardanapalus

>リーピン・チャンはロンドンではお馴染み
そうそう、スケジュールで名前はよく見るけど、いつもタイミングが合わなくて見逃していたので「ようやく見れた~」って感じです。イギリスじゃなくてカナダ在住なんですか。ドミンゴ発掘組(笑)だったのも知りませんでした。情報ありがとうございます。

>私のブログがメンテ
長引かないことをお祈りしておきます(苦笑)どこのブログもメンテナンス後はごたごたするみたいなので…。復旧後の椿姫さんの「ラ・ボエーム」記事、楽しみにしていますね~。
by Sardanapalus (2005-07-03 05:18) 

fuffu-ru

始めまして。若々しい「ラ・ボエーム」いいですね。私は全盛期パバロッティとフレーニの舞台をテレビでですが、見たことがあります。二人ともイタリアンフルコースご馳走様でした、というような風情で幸せそうでした。なによりもパバロッティの上着のボタンがはちきれそうで、「これはストレス太りなのよ」と自分に言い聞かせつつ見たのを昨日のことのように覚えています。
by fuffu-ru (2005-07-03 20:32) 

Sardanapalus

fuffu-ruさん、はじめまして!ようこそお越しくださいました。

>パバロッティの上着のボタンが はちきれそうで、「これはストレス太りなのよ」と自分に言い聞か せつつ見た
あっはっは(^o^)正に「貧しい」んじゃないのか?とツッコミたくなる映像ですよね。声の方は勿論素晴らしいですが、個人的にはやっぱり彼はCDで聞くべき歌手だと思います。
by Sardanapalus (2005-07-03 21:01) 

ヴァラリン

サルダナパルスさん(我が家でも勝手にそう表記させて頂きましたけど、カタカナでもいいかしら?不都合があれば、次回から直します)TBありがとうございました。
コヴェントガーデンの「ボエーム」は、なかなか盛り上がったようで、よかったですね~~(#^.^#)

こういう無料中継って、いい試みですね。

そういえば、今回のテロの影響で、コヴェントガーデンでの上演にも影響が出ているのかしら?
(ソネットさん、相変らずご機嫌ナナメ状態が続いていて、なかなかコメントが送信できませんーー;)
by ヴァラリン (2005-07-09 09:42) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
こんな酷い接続状態の時にわざわざ書き込みありがとうございます!名前はカタカナで構いませんよ~。

今年の無料中継イベントは終わってしまいましたけど、本当に面白い体験でした。オペラ初心者の人たちとも知り合えたし、皆リラックスしてそれぞれ楽しんでいる雰囲気も良かったです。実はこの日は結構涼しかったので、冬の話でもそれなりに違和感無く楽しめましたよ(笑)

テロの影響は、当日の夜の公演がキャンセルになっただけで、これからはずっと変更なしのようです。テロには屈しない!という姿勢ですね。
by Sardanapalus (2005-07-09 10:00) 

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