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リート(ドイツ歌曲)漬けの日々 [音楽(クラシック)]

最近論文ばっかり書いていて外出していないのでネタが無いと昨日書きましたが、ありました。それは、リート(ドイツ歌曲)です。「え~またキーンリーサイドなの」と思われた方、違います(笑)

今スコットランドの首都エディンバラでは、夏の一大イベントエディンバラ・フェスティバルが開催されていることは以前ちらっとご紹介しました。この中にはクラシック音楽も含まれていて、毎年著名演奏家が何人もやってきます。今年は、BBCがコンサートリサイタルの中からいくつかをオン・デマンドで聞けるようにしてくれているのです。BBC Radio3の特集ページに行けば一目瞭然ですが、各コンサート・リサイタルの紹介のところにそれぞれの音源へのリンクが着いていて、なかなか良心的です。放送日から1週間以内ならばいつでも聞き放題ですので、興味のある方はぜひどうぞ。

今年の歌手の中ではマグダレーナ・コジェナー(Magdalena Kozena)が一番有名でしょうか?でも、クリストファー・マルトマン(Christopher Maltman)も良く聞きますね。写真を見るとかなりマッチョです。歌い方もマッチョ(笑)でも、彼のプログラムのマーラー「真夜中に(Um Mitternahct)」は論文を書く手が止まったくらい感動的でした。他の曲は、ちょっと私にはマッチョすぎかな。

聞いた中でこれから注目していきたいのは若手ドイツ人バス=バリトンのハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Hanno Mueller-Brachmann)。(左写真)こんな可愛い顔して声は豊かな低音が魅力です。バス=バリトンというより、高い声も出るバスと言う感じですか。バッソ・カンタンテって言うんでしたっけ?このあたりの区分は良く分からないのですが…もしかしてイタリア語でバス=バリトンを指すのがバッソ・カンタンテですか?>keyakiさん助けてください~(^_^;)

とにかく、シューベルト「白鳥の歌(Swanengesang)」と、マーラー子供の不思議な角笛(Das Knaben Wunderhorn)」からの抜粋を楽に歌いこなしていて素敵です。ピアノ伴奏のマルコム・マルティノー(Malcolm Martineau)も相変わらず素晴らしい演奏です。 特に「白鳥の歌」の「告別(Abschied)」は気に入りました。出だしや高音の出し方は師匠のF=ディースカウにそっくりですが、彼の方が声が太いのでまた別の味があります。(それにしても、ドイツ人のリート歌手でF=ディースカウと関係していない人っていないんでしょうか?(笑))

チラッと調べたら、オペラの拠点はベルリンのシュターツ・オパー(Staatsoper)のようで、今年はグリエルモ@コジ・ファン・トゥッテ、来年はレポレッロ@ドン・ジョバンニ辺りが大きな役でしょうか。良く見ると、ヴァランシエンヌさんの思い人アレクサンドル・ヴィノグラドフ(Alexander Vinogradov)とも共演予定がいっぱいです(同じ劇場だから当然ですが)。特に「ドン・ジョバンニ」は豪華キャストで凄いですね。パーペがジョバンニ、レシュマンがエルヴィーラ、ヴィノグラドフがマゼットですからねぇ。目にも耳にも素晴らしいじゃないですか!ああ、見にいきたい!こんなこと、言いだすとキリがありませんね~。

そういえば、上の写真を見たときに「どこかで見たような?」と思っていたのですが、何とついこの前BBCがテレビ中継したプロムスのベートーベン「交響曲第9番」のバリトンソロ歌ってました!ああ!あのひょろ~っと体の長い彼ですか。その時は、声はいいけど歌い方があまり好みでなくて、「ふ~ん」って感じだったのですが、リートだと印象が違いますねぇ。ま、プロムスはホールも広大ですからね。そのラジオ音源はもう一週間過ぎてしまって聴けませんが、クリスマスに再放送予定だそうです。ちょっと気の長い話(笑)


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助六

ミュラー=ブラッハマンのリート、是非聴いてみたいと思ってました。
フンメルさんのサイト(ベルリンのドン・ジョヴァンニのエントリ)で話題になったことがあります。
http://hamburg.exblog.jp/i13
by 助六 (2005-08-28 06:34) 

Sardanapalus

助六さん>
>ミュラー=ブラッハマンのリート
彼の名前、カタカナではミュラー=ブラッハマンと表記するのですね。BBCは音質は今一ですが、こういうマイナーな歌曲リサイタルをオン・デマンドで聴けるようにしてくれたりするところは気に入っています。彼のリート、いかがでしたか?新聞の批評は上々のようです。

それから、記事のご紹介ありがとうございます。フンメルさんの記事を読んだら、余計にベルリンまで行きたくなりました(笑)
by Sardanapalus (2005-08-28 07:11) 

euridice

>ミュラー=ブラッハマン
どこかで見た顔・・ あ、そうそう。DVDになっているベルリン国立歌劇場のコジ・ファン・トゥッテで、グリエルモ役でした^^!
共演は、レッシュマン、トレーケルなど。
by euridice (2005-08-28 08:15) 

keyaki

>音色の美しさがイタリア人歌手の特徴でもあります。バスの音色というのは、ドラマティコとカンタービレと、その上のバス=バリトンに分類できますが、ネーリはドラマティコ、シェピはカンタービレ、僕は初めからバリトンの役も歌えないこともないバス=バリトンの声だったのです。

ある時は、
>私は深いバスではありません。常にバッソ・カンタンテでした。

と歌手自身が言ってますけど・・・?
ライモンディ自身も16才から、バスと言われたり、バリトンと言われたりで、新しい声楽教師につく度に、「ところで、私の声は、バスですかバリトンですか」なんて尋ねてますし、本当のバスではない・・とか言う偉そうな評論家もいたりします。
結果から言えば、自分に合った役柄で、声域(テッシトゥーラ)に問題がないものを歌っているということでしょうね。

ファウストで、ヴァレンティンを歌っていたブレンデルは私としては、バリトンに分類されていると思っていましたが、バス・バリトンに入れられていて、へぇーーでした。

音色というか響きがバスとかバリトンとかかなり主観的な要素が多いでしょうし、体型というか容姿、つまり見た目にも多少は左右されると思いませんか?

>ミュラー=ブラッハマン
ライモンディが演出が嫌いってキャンセルしたヒッピーのですね。
トレーケルと比べると背はそれほど高くなかったような??それほど印象に残ってないなぁ。
by keyaki (2005-08-28 09:56) 

ヴァラリン

週末だけど、禁を破って出てきてしまいました(^^;
やだぁ。実は最近サボっていた「アイドルを探せ!」シリーズですが、次回はミュラー・ブラッハマンの予定だったのに(^^;

リートのCDを入手したところでして、それをもう少し聴いたら書くつもりだったんですけどね。
これは、来週中には取り上げないといけませんね(^~^}}}}}

サルダナさんのご指摘通りです。そうです、来年3月の《ドン・ジョヴァンニ》@リンデンは必見でしょう!いや別に、マゼットは置いといてですね(///。///;

《ダ・ポンテ》3部作シリーズの中で、リンデンで映像化されてないのは《ドン・ジョヴァンニ》だけですから、是非期待したいところですね。
by ヴァラリン (2005-08-28 10:51) 

ヴァラリン

>(Alexander Vinogradov)とも共演予定がいっぱいです

^^;名前出してもらって悪いわ…^^;
というのはさておき、この二人、実はレパートリーが重なっているものも多いのです。
前にウチで話題にした「カルメン」のプレミエ時は、ブラッハマンのエスカミーリョでしたが、来シーズンはダレカさんだし^^;(これは、ブラッハマンがそのままやってくれた方が…^^;)「トゥーランドット」のプレミエ時は、ダレカさんのティムールでしたが、去年ブラッハマンも2回ほど、やってますね…

といいつつ、「魔笛」ではダレカさん→ザラストロ
ブラッハマン→パパゲーノ

という感じだし、レパートリーが重なっていると言えば、ブラッハマンとトレーケルも、パパゲーノやアンフォルタスで重なっているかな?
「ボエーム」だと、ブラッハマンはショナール、トレーケルはマルチェッロ、ダレカさんはコッリーネ…と言った感じです。

トレーケルは明らかに《バリトン》でしょうけど、ブラッハマンは《バス=バリトン》と表記されることが多いし、ダレカさんは、私は《バス》だと思ってますけど、《バス=バリトン》と紹介されていることが増えてきたかな?

デーリエ演出の「コジ」の映像(私は大のお気に入りです)ではブラッハマン→グリエルモ、トレーケル→アルフォンゾ でしたけど、本当は声域的には逆の方が、収まりがいいのかもしれません。でも、あのキャラクター設定だと、やっぱり映像の通りで正しかったんだと思ってます(^^;
by ヴァラリン (2005-08-28 12:26) 

Sardanapalus

euridiceさん>
>>ミュラー=ブラッハマン
>DVDになっているベルリン国立歌劇場のコジ・ファン・トゥッテで、グリエルモ
そのようですね。名前で検索したら見事にDVDばかり出てきました(笑)

keyakiさん>
>音色というか響きがバスとかバリトンとかかなり主観的な要素が多いでしょうし、体型というか容姿、つまり見た目にも多少は左右されると思いませんか?
なるほど~、そうですよね。結局のところ主観と歌手本人の主張でどういう表記にするのか分かれてきそうですね。見た目は、かなり重要な要素だと思いますよ!ブレンデルとか、バリトンでもいいじゃない?って思いますけど、ね。

>ライモンディが演出が嫌いってキャンセルしたヒッピーの
>それほど印象に残ってない
あ、ヒッピーのやつですか。ちらっと批評を読んだ限りでは、グリエルモよりも、もっとコミカルな役のほうがお得意そうですよ。

ヴァラリンさん>
>週末だけど、禁を破って
お待ちしてました!「月曜日まで待たないと~」と思っていたので嬉しいです♪

>「アイドルを探せ!」シリーズですが、次回はミュラー・ブラッハマンの予定
わ~い、待っていますので、いっぱい情報教えてくださいね!リートCDが出ているんですか?ちょっと調べてみようっと。

>来年3月の《ドン・ジョヴァンニ》@リンデンは必見でしょう!
キャスト見て驚きました。本当に凄いメンバーですよ。もちろん、マゼットも含めてです(笑)ちょっと前はスコウフスのジョバンニで上演しているみたいですが、来年は正にリンデン・オールスターといった感じですね。DVD、ぜひ期待したいです!

>この二人、実はレパートリーが重なっているものも多い
>ブラッハマンとトレーケルも
やっぱり!「カルメン」のエスカミーリョは、バス=バリトンの方が良いんですよ、低音が出たほうがかっこいいから。当然、リンデンで若いバスとなると選択肢も少なくなってくるわけで…。ミュラー=ブラッハマンは次回は都合がつかなかったんでしょうかね?

>「ボエーム」だと、ブラッハマンはショナール、トレーケルはマルチェッロ、ダレカさんはコッリーネ
現在の3人の関係がよく分かります(^_^;)ってことは、ヴィノグラドフはダルカンジェロみたいな声域でしょうか?彼も表記は最初の頃のバスからだんだんバス=バリトンになってきて、グリエルモやアルマヴィーヴァ伯爵も歌ってますけど、やっぱりバス声域で本領発揮すると思うんですよ。「愛の妙薬」でもドゥルカマーラだし。

>「コジ」の映像(私は大のお気に入りです)ではブラッハマン→グリエルモ、トレーケル→アルフォンゾ でしたけど、本当は声域的には逆
ですよね?最初「バリトンがアルフォンソ!?」って思っちゃいました。やっぱりそこは年齢もあるでしょう(笑)
by Sardanapalus (2005-08-28 19:02) 

フンメル

Sardanapalusさん、こんにちは。TBとコメント有難うございました。
ドンジョヴァンニのレポレッロでは、歌声も素晴らしかったですが、コミカルな役をうま~く演じていました。ドイツリートが良かったというのも、彼の表現力であれば納得できます(彼の詳細情報は私もヴァラリンさんの記事を待ちたいところです)。
ではこれからもよろしくお願いします!
by フンメル (2005-08-29 06:33) 

Sardanapalus

フンメルさん>
こちらこそ、キーンリーサイドのことばっか書いてますけど、これからもよろしくお願いします。

>ドンジョヴァンニのレポレッロでは、歌声も素晴らしかったですが、コミカルな役をうま~く演じていました
フンメルさんの感想を読んで、ますますベルリンに行きたくなってしまいましたよ~!(>_<)彼のリート、個人の勝手な意見ですが、押し付けがましくないし、激しすぎず、甘すぎずという感じの歌い方が気に入ったので今度CDも買ってみようと思います。(キーンリーサイドもこういう感じが好きでハマったんですけどね)今は毎日ラジオの音源に通ってます(笑)

>彼の詳細情報は私もヴァラリンさんの記事を待ちたいところです
ですね。私もわくわくしながら待ってるところです!
by Sardanapalus (2005-08-29 06:56) 

せり

Sardanapalusさんに教えていただいたキーンリサイドのファンサイトが最近見られない(開いても真っ白)のですが、何か情報お持ちでしょうか?すみません、こんなところに書いちゃって。おわかりでしたらお教えくださいませ。ここから得た情報でサイモンのでているファウストのDVDを注文して今待っているところなんですよ。このサイトとディーマのサイトを見るのを毎日楽しみにしてるのですが・・・・サイモンのほうはまだまだ読んでいないインタビューなどがあって、楽しみにしていたのに。
ここで話題のブラッハマンくん、かわいいですね。あのコジ・・にでていた人と同じとは思えませんでした。あれはメイクのせいかしら。あの演出結構おもしろくて、楽しみました。オペラ初心者の私には退屈しなくてよかったです。あの時は
歌手が舞台でパンツ一丁になっちゃうのを見てビックリ仰天。最近はそんなことには驚かなくなりましたけどね。
by せり (2005-08-29 14:04) 

せり

すみません。ちゃんと見られました。改訂(っていうのかしら?)していたようです。辛抱が足りなかったようで、お恥ずかしい。
by せり (2005-08-29 18:23) 

Sardanapalus

ファンサイト、見られるようになってよかったです(^o^)
>サイモンのでているファウストのDVDを注文して今待っているところなんですよ
私はかなり気に入っている演出なので、せりさんの好みに合うと良いんですけど…。「ファウスト」=中世ドイツのイメージなので、最初に見たときは受身でない都会っ子マルガリータと、超熱血漢のヴァレンティン(とカンカンとメフィストの服の趣味^_^;)が新鮮でしたが、今では説得力のある演出だと思ってます。歌の方は勿論文句は無いですし。またご覧になったら感想を聞かせてくださいね。

>ブラッハマンくん、かわいいですね
写真だと余計に可愛い顔ですよね(笑)最近テレビで見た実物はここまで童顔ではなかったと思いますけどね。昔の写真かな。
>歌手が舞台でパンツ一丁になっちゃうのを見てビックリ仰天。最近はそんなことには驚かなくなりました
そうですね、全裸になっちゃう人もいますからね~。最近は猿の惑星リゴレットとか、ただの兄ちゃんジョバンニとか、もっとビックリの演出もありますし。キーンリーサイドもよく(上半身ですが)脱いでるし(笑)
by Sardanapalus (2005-08-29 19:16) 

助六

>Sardanapalusさん、Keyakiさん、

声質分類というのは、一応の習慣的類型が定まったのも意外なほど遅いようですし(多分戦後)、元々主観的・経験的要素が強い上(声帯は一人一人違う)、国・声楽教師・歌手による認識に大きな差がありますから、小生は厳密な定義など不可能とハナから諦めてますし、やる意味も余り無いと思います。
この辺の事情については、TAROさんのサイトにコメントさせて頂いたことがあります。 http://taroscafe.cocolog-nifty.com/taroscafe/2005/05/201_c415.html#comments
でもそれを承知でこの機会に、Bassbariton、basso cantante、basso
profondoの関係について整理してみようと思いあたりました。何れにせよ声質/声域(tessitura)分類は、音域(ambitus)以上に音色(timbro)や様式(stile)の問題である事をアタマに入れておく必要があると思います。

1)Bassbaritonは、19世紀後半に独で確立した声質カテゴリーで、ヴァーグナーによるところが大きいと言われます。具体的にはオランダ人、ヴォータン、ザックスらバスには音域的に高過ぎ、バリトンよりは音色的に深いものを指す様です。ヴァーグナー自身は、ヴォータンの声域を「高いバス hoher Bass」と指定し、アルベリヒ、ドナー、ファゾルトにもこの声域名を与えています。本来的(深い)バス(大体ハ1ーホ3)に当たるファフナーには「深いバス tiefer Bass 」、ハーゲンには単に「バス Bass」との名称を与えています。その他アルマヴィーヴァ伯爵、フィガロ、ピツァロ、カスパールもBassbaritonに数えうる様です。

2)伊のbasso profondoとbasso cantandoは、音域上は共に大体ホ1-へ3あたりで余り差はないと言います。両者の差は寧ろ音色と様式に関わるもので、前者は、「深さ」「力強さ」「重さ」「暗さ」に特徴があり、ランフィスや異端審問裁判長らがこれに相当する様です。後者は、「優雅さ」「均質さ」「レガート」に特徴があり、グワルディアーノ、「エルナーニ」のシルヴァ、「夢遊病の女」のロドルフォなどが典型とされ、ピンツァはこの声質に近いようです。

3)仏のbasse profonde(=basse nobleもほぼ同じ)とbasse chantante の差もも上記の伊の差に一応対応しているようですが、仏の場合音域的に、前者は大体ハ1-ヘ3、後者は、ヘ1-へ3でbasse chantanteの方が若干高目の様です。前者は「ユダヤ人の女」のブローニ、後者は、メフィストが相当します。basse chantanteは、baryton d'opéraなる声質(大体イ1-ヘ3、アタナエル、ハムレットなど)とも重なり、それは、baryton-basseと同義とされます。つまり仏の伝統では、basse chantanteとbaryton-basseはほぼ同義です。更に仏のbaryton-basseは、独のBaritonbassに音色的に近いとされます。従って仏のbasse chantanteと独のBassbaritonは近いと考えられます。

4)それ故、伊のbasso cantanteと独のBassbaritonは、前者の方が音域的には低めだけれど、音色的には重なる部分があると考える事ができそうです。

そうだとしますと、ライモンディの発言は、「自分は音色・様式的には、basso profondoに対立する意味でのbasso cantanteであり、音域的には、basso
profondo、basso cantanteよりも高目のBassbaritonである」という意味と考えられるかも知れません。
by 助六 (2005-08-30 08:07) 

Sardanapalus

助六さん>
わ~詳しい解説ありがとうございます!声楽のことは何も知らないので、ためになります。やっぱり国によって分類も違うんですね。

>何れにせよ声質/声域(tessitura)分類は、音域(ambitus)以上に音色(timbro)や様式(stile)の問題である
そうですよね。厳密に区分すること自体が無理ですし、参考程度にということですね。

>Bassbaritonは、オランダ人、ヴォータン、ザックスらバスには音域的に高過ぎ、バリトンよりは音色的に深いものを指す
これ、とても分かりやすいです!!バスとバリトンの中間くらいだよな~と思いつつも、具体的にどういう声のことなのかあいまいだったのですが、こうして例を挙げてくださったお陰でイメージがつかめました。

>アルマヴィーヴァ伯爵、フィガロ、ピツァロ、カスパールもBassbariton
素人からすると、伯爵とフィガロが同じくくりというのも面白いです。これは音域的な視点からの区分でしょうか?声質の区分では伯爵はカンタンド(もしくはバリトン)、フィガロはプロフォンドですよね?
by Sardanapalus (2005-08-30 23:25) 

ヴァラリン

お待たせしましたm(__)m
サルダナさんやフンメルさんが期待なさっているような
>>詳細情報
かどうかは、微妙ですが(^。^; ブラッハマンの記事を作成しました。
TB&リンクさせて頂いてます。お時間のある時にいらしてね♪
by ヴァラリン (2005-09-01 03:50) 

Sardanapalus

TBも、リンクも、そして思い人返しも(笑)ありがとうございました~。早速見てきました!いや~ハンノ君、爽やかな笑顔ですねぇ。これからコヴェント・ガーデンにもオペラで来てくれるといいなぁ。まあ、どうしても聞きたくなったらベルリンへ行けって感じですね(^_^;)
by Sardanapalus (2005-09-01 05:52) 

助六

>Sardanapalusさん、

Bassbaritonは、音域(前コメントで肝心な事を書き忘れてました。トロイもので。Bassbaritonの音域は大体変イ1-ヘ3辺りらしい。)と音色両面からするカテゴリーと言うべきでしょう。
フィガロ、伯爵に、basso cantante(前コメントでcantanteを1ヵ所cantandoと書き間違えました。トロイもので。)はともかく、basso profondoのカテゴリーを適用するのは、問題を含む様にも思います。モーツァルト時代に「baritono」なるカテゴリーは存在していませんでしたから、台本では「basso」とのみ指定されています。伊の伝統的カテゴリーである「basso buffo」を適用するのも問題があるし、結局両役とも「高めのbasso cantante」とか「軽めのbasso」(伊の伝統的カテゴリーに「basso leggiero」という言い方は存在しない。)とでも言うしかありません。伊の伝統外にあるイタリア・オペラであるダ・ポンテ・オペラの諸役の声質分類は文字通り「主観的」領域になります。両役は「Bassbariton」に括った上で、フィガロは低め、伯爵は高めということになるかと思います。何れにせよ「Bassbariton」と仏の「basse chantante」は音域上はイ1-ヘ3辺りと大変近く、フィガロやドン・ジョヴァンニ(やはり「Bassbariton」に分類可能)の音域はそれにピタリと対応しています。

伯爵、フィガロ、ジョヴァンニの3役には「Bassbariton」のカテゴリーが適用可能とされますが、モーツァルトが彼等の声を想定して書いた初演歌手からその差を考えてみることも可能でしょう。
伯爵を創唱したマンディーニ(当時36才)は、「primo buffo mezzo-carattere」とか形容され、パイジェッロの「セビリャの理髪師」の伯爵(テノール)まで歌っていますから、「baritenore」(バリトンが確立する以前のロッシーニ時代まで存在していた高音を頭声乃至頭胸混声で出す本来バリトン域のテノール)に近い面を持つ高めの「Bassbariton」だったと思われます。
1786年5月ヴィーンでフィガロを創唱したベヌッチ(当時41歳)は、丸みがあり豊かな美声でバリトンよりバスに近い声だったと言われます。フィガロ初演2年後88年の「ドン・ジョヴァンニ」ヴィーン初演でレポレッロを歌っているのは解るけれど、90年の「コジ」初演でグリエルモを創唱しているのはちょっと意外ですよね。
87年にプラハでジョヴァンニを創唱したバッシ(当時21才!)は、伯爵を創唱したマンディーニと同じレパートリーを歌った後、86年12月の「フィガロ」プラハ初演で伯爵を歌ってモーツァルトを感心させ、モーツァルトは彼のためにジョヴァンニを書いたと言います。1800年(34才)の証言では「もう声を失っているが、柔軟で、豊かで、心地良い声」だったそうです。
伯爵よりフィガロのほうが低いとしても、フィガロを歌った歌手のためにグリエルモが書かれ、伯爵を歌った歌手のためにジョヴァンニが書かれた訳ですから、バス・バスバリトン・バリトンの区別など余り意味がないとも言えるでしょう。毎度のことながら声質分類は、アタマの整理のために便利かつ必要だけど、少し深入りするだけで些かバカバカしくなってきますね。

ところでSardanapalusは、ロゴからいってもドラクロワでしょうが、絵がお好きということでしょうか? ベルリオーズ? バイロン? アッシリア・ファン?
by 助六 (2005-09-01 09:16) 

Sardanapalus

助六さん>
>モーツァルト時代に「baritono」なるカテゴリーは存在していませんでした
え~そうなんですか!本当にためになるお話ばかりで、ありがとうございますm(_ _)m

>両役は「Bassbariton」に括った上で、フィガロは低め、伯爵は高めということになるかと思います
そうですね、本当にあまり厳格に分けようとすればするほどばかばかしくなってきちゃいますから、これくらいの漠然とした区分で放置した方が良さそうですね。

>フィガロを創唱したベヌッチ(当時41歳)
>「コジ」初演でグリエルモを創唱
えええええーグリエルモって当時でもそんなおじさん(失礼!)で初演だったんですかー!フィガロ→レポレッロはあのアリアのジョークもあるし声質としても納得なんですが、ドン・アルフォンソではなかったんですねぇ。意外です~。

>フィガロを歌った歌手のためにグリエルモが書かれ、伯爵を歌った歌手のためにジョヴァンニが書かれた
このブログに出てくる歌手だと、ミュラー=ブラッハマンはグリエルモ→レポレッロで(今のところ)前者、キーンリーサイドは伯爵→ドン・ジョバンニで後者ですね。でも、キーンリーサイドもグリエルモ歌ってるし、M=ブラッハマンもまだまだこれからレパートリーは増えていくでしょうからねぇ。どっちもパパゲーノは歌っているし本当にカテゴリーというのは、どんなものでも役に立つのか立たないのか…。音楽のカテゴリー自体もヒーリングとかワールド・ミュージックというジャンルはどう括ったらいいのか分かりませんしね(^_^;)

>Sardanapalusは、ロゴからいってもドラクロワでしょうが
ドラクロワの絵が好きなんですよ。音楽も絵画もロマンティックなこの辺りの時代のものが好きなんです。古典よりバロック(笑)特にこの王様の潔い死に様には一目ぼれでした。勿論、西洋史やっているのでアッシリアも好きですが(笑)
by Sardanapalus (2005-09-01 19:24) 

keyaki

かなり前の記事"Mozart「フィガロの結婚」のフィガロと伯爵"をTBさせて頂きました。私の記事より、その記事にTBされているTAROさんの記事が参考になるとおもいます。

私としては、容姿にあった役を選んで歌って頂くと嬉しいですね。
by keyaki (2005-09-02 00:15) 

Sardanapalus

keyakiさん>
モーツァルトのオペラの声に関する素晴らしい記事のTBがついた面白い記事のTB(こんがらがってきた!)ありがとうございます!こんな怠惰な私の疑問に、皆さん色々としてくださって、本当にありがたいです~。ネットってすごいなぁ(笑)

>容姿にあった役を選んで歌って頂くと嬉しいですね
やっぱり容姿が一番重要ですよね!(笑)基本的に、容姿や声の雰囲気が役に合っていてほしいです。見た目がどっしり系の歌手にはフィガロやレポレッロ、スマート系の歌手には伯爵やジョバンニでお願いしたいって感じですね。
by Sardanapalus (2005-09-02 03:53) 

euridice

>基本的に、容姿や声の雰囲気が役に合っていてほしいです。
同感です。ずれたのを見すぎると、鑑賞姿勢?!がおかしくなり兼ねません・・・ 
少なくとも映像化するときは、配慮してほしいものです。

例えば、「ジークフリートのような」ってことば、
意味は???・・・・ イメージは???
by euridice (2005-09-02 09:19) 

Sardanapalus

>ずれたのを見すぎると、鑑賞姿勢?!がおかしくなり兼ねません
本当ですよ!最近は丸々とした椿姫は殆ど見かけなくなりましたが、絶世の美女・美男の役は時々「あれっ?」っていう歌手の方がいますよね(^_^;)

>例えば、「ジークフリートのような」
それとか、ローエングリン、パルジファル、タミーノ、カラフ等…「美しい」と歌われる男はかっこいい人でお願いします!!!(笑)う~ん、でもホフマン氏レベルの歌手はなかなか登場しませんよねー。私が無知なだけかもしれませんが、特に最近のドイツ語圏のヘルデンテノール、ザイフェルト氏以降はどなたか有望な方はいらっしゃらないのでしょうか?最近目に付くのはバリトンやバスばっかなんですけど…。
by Sardanapalus (2005-09-02 10:31) 

ヴァラリン

>特に最近のドイツ語圏のヘルデンテノール、ザイフェルト氏以降はどなたか有望な方はいらっしゃらないのでしょうか?

…いないから、バスに惹かれたのよ…^^;
by ヴァラリン (2005-09-02 11:25) 

euridice

>「美しい」と歌われる男はかっこいい人でお願いします!!!
全く同感!! もう「美しい」という言葉の意味もあやふやに・・・
「オペラ症候群」と名付けましょうか^^;

>…いないから、
いないわね・・・ 
by euridice (2005-09-02 14:50) 

せり

あるテレビ番組で見たヴェルディ音楽院の歌の先生が「オペラ歌手にとって一番大切なのは容姿です」と言っていました。もちろん「声」は当然いいということを前提にしてるのでしょうけど・・・・
私がサイモンを好きになったのも、ひとえにルックス!昨年のウィーン国立来日公演でのアルマヴィーヴァ伯爵を見て(聞いて?)から。それはそれは素敵な伯爵でした。すらっとして(デブはだめなの)、本当にエレガントで、ウィットにとんでいて。10月のドンジョが楽しみです。かなり前の方のいい席をとってあります。でもオペラグラスを持っていくんだろうな・・・
ちゃんと日本に来るわよね?
by せり (2005-09-02 17:33) 

Sardanapalus

ヴァラリンさん>
euridiceさん>
>>特に最近のドイツ語圏のヘルデンテノール
>…いないから、バスに惹かれたのよ…^^;
>いないわね・・・
お2人ともの断言に、朝から爆笑してしまいました!!そうなんですか~。どこかからローエングリンのように現れてくれないですかね?

euridiceさん>
>「オペラ症候群」
これ、いいですね!今度舞台の感想書くときに「そういう方」がいたらこの言葉使わせていただきます(^_^)

せりさん>
>「オペラ歌手にとって一番大切なのは容姿です」
音楽院の先生も仰っているんだから、良い男がいっぱい出てきてほしいものです。最近の女性歌手は結構良い線行ってると思うのですが、実演で見るテノールは…(略)

>サイモンを好きになったのも、ひとえにルックス!すらっとして(デブはだめなの)、本当にエレガントで、ウィットにとんでいて
私もルックスから入りました~。映像のドン・ジョバンニです。写真だと「かっこいい…かな?」というものが多いですが、舞台上だと照明で陰が出来てかっこよく見えますよね♪あと、メイクで眉毛ができるのも大きい(って、私は本当にファンかしら^^;)舞台でなくてもかっこいい(というかキザっぽい?)写真もあるにはあるんですけどね~。↓
http://www.simonkeenlyside.info/Keenlyside/PHOTOS/InterviewsEtc/SKonTheRocks.jpg

あと、私の中で、「デブじゃない」と言う条件は顔の問題以前に大前提です(笑)
by Sardanapalus (2005-09-02 19:00) 

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